2012年10月20日土曜日

イラクの電力事情と米国

(今もそうですが)昔の自分の知識量が乏しかったせいか、米国がイラクに侵攻した真の理由の一つは、オイルの権益を取得する為と 思い込んでいました。しかし、米国はそこまであからさまなことのみを実施する筈がないですね。
私は商社の電力部門に属し、海外向けの発電所や発電機器の営業をしているので、電力事情の観点から見てみたいと思います。

イラクの電力設備は湾岸戦争とその後の経済制裁、イラク戦争、治安悪化の影響で疲弊し、修復、新規建設が進んでいないです。現在の需要は12,000MW程ですが、総発電容量は5,000~6,000MW程に留まっており、深刻な電力不足に悩んでいます。その為、近年、多数の発電所建設プロジェクトが発表されていますが、どういうものかというと、米国のGeneral Electric(一部は独のSiemens)がイラクに大量供給したガスタービンを基に、発電所を建設するというもの。

「何故、戦勝国の米国のガスタービンをイラクが大量に買うのだ?」と思いますよね。残念ながら私も経緯は分かりませんが、よその国のインフラを破壊し、オイルマネーで新品の物を買わせるという行為に言葉が出ません。勿論、オイルマネーが将来的に見込まれる為、破壊したとしか思えません。これは一種のビジネスと言えますね。

また、日本もそれに便乗して円借案件を組成しています。それも、将来的にオイルマネーで充分な返済能力が見込まれるからだと思います。

一国を目茶苦茶に破壊した後にオイル権益の取得のみならず、社会貢献をしている振りをしオイルマネーを狙う行為、許せませんですし悲しいですがそれが現実です。

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